積立額を増やすタイミングは、昇給で手取りが増えた直後がいちばんやりやすいと思います。増えた分を生活に混ぜてしまう前に、先に積立へ回してしまうのがコツです。
どうも、くろまめです。
私は旧NISAの月3万3333円から始めて、今は月10万円です。増やすきっかけになったのは昇給と、支出の見直しでした。
昇給直後が増額に向いている理由
給料が上がると、人は自然と生活水準も上げてしまいます。外食が少し増えたり、ちょっといいものを買ったり。悪いことではないんですが、気づくと「昇給したのに貯まっていない」になりがちです。
逆に言うと、上がった直後は「まだその金額で暮らしていない」状態です。今までの手取りで回っていた生活なら、増えた分は最初からなかったものとして扱える。ここが増額のしやすさにつながります。
減らす痛みより、増えた分から出す痛みのほうがずっと小さいんですよね。
ちなみに、昇給しても手取りの増え方は思ったより小さいことがあります。社会保険料や税金が増えるためです。額面の数字ではなく、給与明細の「差引支給額」で、前の月と何円違うかを見てから考えるのがおすすめです。
いくら増やすか。昇給額の何割かを決めておく
ここで迷う人が多いと思います。私がおすすめするのは、増えた手取りの半分くらいまでを目安にする考え方です。全部を積立に回すと、少し生活が苦しくなって続かなくなる可能性があります。
例えば手取りが月8,000円増えたと仮定すると、積立を4,000円増やして、残りは自由に使う。これなら無理がないですよね。
ちなみに、仮に月1万円を20年、年率3%で積み立てられたとすると、元本は240万円で、運用結果は約327万円になる計算です(あくまで仮定の例で、将来を保証する数字ではありません。実際の運用では途中で評価額が元本を下回ることもあります)。小さな増額でも、長く続ければ差は出ます。
増額の目安は、人によってかなり違います。たとえば次のように考えると決めやすいです。
- 手取りが増えた分の半分まで:無理なく続けたい人向け
- 増えた分の全部:家計に余裕があり、固定費の見直しも済んでいる人向け
- 増えた分に加えて支出削減分も:一気に増やしたい人向け。ただし生活の余裕は削られます
私は月7万円近くを一気に増やした
私の場合、旧NISAで月3万3333円から始めて、新NISAのタイミングで月10万円にしました。増額幅は月7万円近くです。
理由は、昇給で収入が増えたことと、支出を見直したこと。この両方です。
正直に言うと、計算していたとはいえ、増やした直後は少し不安でした。なにしろ月7万円近く増やしましたから。
ただ、この不安は運用そのものへの不安ではありませんでした。長く続けるほど負けにくくなるという話は、勉強して知っていたからです。たとえば金融庁の「つみたてNISAについて」(2017年7月)という資料には、1985年以降に国内外の株式・債券へ毎月積立・分散投資した場合、保有期間5年では元本割れがあったものの、20年では元本割れがなく年率2〜8%に収まった、というデータが出ています。ただし、これは過去のデータです。将来も同じになる保証はありませんし、長く続ければ必ず勝てるという話でもありません。私が心配だったのは、この金額を続けられるかという入金力のほうでした。
なお、私のやり方は幅が大きいので、真似は勧めません。余裕がない人は、もっと小さく刻むほうが安全だと思います。
増額の幅に迷うなら、「増額後の積立額を、ボーナスなしの手取りだけで3か月続けられるか」を紙に書いて試算してみてください。足りない月があるなら、その分だけ額を下げれば大丈夫です。
増額の前に、支出を見直す順番
収入が増えなくても、積立額は増やせます。私が支出で大きかったと感じているのは、保険・通信料・スマホ代でした。金額が大きいので、見直したときの効果もでかいです。
例えばスマホ代は、auからpovoに変えて月5,000円ほど下がりました。その後、楽天モバイルとpovoの組み合わせにして、さらに500円ほど下がっています。
一度見直せば、あとは放っておいても効き続けます。毎月の節約と違って、頑張りがいらないのがいいところです。
見直しは、次の順番でやると楽です。
- 通信料:契約中のプランと実際の使用量を見比べる。使っていない容量に払っていないか確認する
- 保険:公的な保障で足りている部分と、本当に備えが必要な部分を分けて考える。必要な人もいるので、家族構成や貯蓄など自分の状況で判断する
- サブスク:この1か月で使ったかどうかを基準に、使っていないものを止める
保険は特に、解約するかどうかは人によって答えが違います。扶養する家族がいる、貯蓄が少ないといった場合は、保障を残したほうがいいこともあります。解約を急がず、内容を確認してから決めてください。
浮いた金額は、そのまま積立額に足してしまうと、使うか迷う前に流れが決まるので続きやすいです。
増額するときに決めておくこと
増額で失敗しやすいのは、勢いで決めて数か月後に止めてしまうパターンです。次の手順で決めておくと、そうなりにくいと思います。
- 昇給後の手取りを、最初の1〜2か月は様子見で確認する
- 生活費と、いつでもおろせる生活防衛資金が足りているかを見る
- 増やす金額を決めて、証券会社の積立設定を変える
- 設定したら、あとは触らない
私の生活防衛資金は銀行口座にある現金で、今から増やすつもりも大きく減らすつもりもありません。この土台があるので、積立を増やしても落ち着いていられます。
生活防衛資金の目安は、よく生活費の数か月分から半年分程度と言われますが、会社員か自営業か、家族の人数、ローンの有無などで必要な額は変わります。自分の毎月の支出を出して、「収入が止まっても何か月暮らせるか」を数字で見ておくと判断しやすいです。
もうひとつ、増額できる人・慎重にしたほうがいい人の分かれ目も書いておきます。
- 増額に向いている人:生活防衛資金が確保できている。ボーナスなしでも家計が回る。数年以内にまとまった出費の予定がない
- 慎重にしたほうがいい人:カードの支払いが残っている。リボ払いを使っている。近いうちに大きな出費(引っ越し、車の購入など)がある
リボ払いなどの借入れが残っているなら、積立を増やす前にそちらを片づけるほうが先です。
ボーナスや昇給をあてにしすぎない
ひとつ注意したいのが、「次の昇給で増やそう」と待ちすぎることです。私はボーナスも特にあてにしていません。あってもなくても、やることは変わらないからです。
昇給は、年に1回あるかないかの話です。待っている間に何年も過ぎてしまうなら、今の収入でできる額を少しだけ上げるほうが現実的かなと思います。
先に増やしてしまって、昇給があったらさらに足す、くらいの気持ちで十分です。
なお、積立のクレジットカード決済やポイント還元などの条件は、各社で変わることがあります。最新の条件は公式サイトで確認してください。
今日できること
いま入っている積立の設定画面を開いて、あと1,000円増やせるか考えてみてください。増やせるなら、その場で変更してしまうのがおすすめです。
私の積立は、今月も自動で買えています。増額は一度決めれば終わりなので、設定を変えたら閉じて大丈夫です。
それでは、次でお会いしましょう。またね。
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※本記事は2026年10月時点の情報です。税制・制度・各種条件は変更される場合があるため、最新情報は公式サイト等でご確認ください。
