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eMAXIS Slimシリーズの比較|結局どれがいい?選び方と違いを解説
この記事でわかること:eMAXIS Slimシリーズの中から何を選べばいいか迷っている方へ、主要3商品(全世界株式・米国株式・先進国株式)の違いと選び方を比較解説します。結論は「全世界株式(オルカン)1本で十分」ですが、その理由もデータとともにお伝えします。
eMAXIS Slimシリーズとは何か
eMAXIS Slimは、三菱UFJアセットマネジメントが運用する低コストのインデックスファンドシリーズです。2026年時点で20種類以上の商品がありますが、初心者が選ぶべきは数本に絞られます。
このシリーズの最大の特徴は、業界最低水準の信託報酬を目指して運用されている点です。信託報酬とは投資信託を保有している間ずっとかかるコストで、年率0.1%の差でも20年後には数十万円の差になります。
私自身、30代から投資を始め、試行錯誤を重ねた結果、「シンプルなインデックス投資を長期で積み立てる」スタイルに落ち着き、資産を大きく伸ばすことができました。難しい方法より続けられる仕組みが大切だと実感しています。
比較すべき主要3商品とその違い
eMAXIS Slimシリーズの中で、長期投資の対象として人気なのは次の3つです。それぞれ投資対象の地域と銘柄数が異なります。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
通称「オルカン」と呼ばれるこの商品は、日本を含む全世界の約3,000銘柄に分散投資します。先進国も新興国も含まれており、世界経済全体の成長を取り込めます。
2026年時点での信託報酬は年率0.05775%で、投資対象は日米欧アジアなど約50ヵ国です。米国の比率が約60%を占めますが、これは時価総額加重平均という仕組みによるもので、恣意的な偏りではありません。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国の代表的な500社で構成されるS&P500指数に連動する商品です。Apple、Microsoft、Amazonなど米国の大企業に集中投資する形になります。
信託報酬は年率0.09372%で、過去のリターンは全世界株式を上回る時期が多いという実績があります。ただし投資対象が米国のみのため、地域集中のリスクは意識すべきです。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
日本を除く先進国約20ヵ国の株式に投資します。米国の比率は約70%で、ヨーロッパや太平洋地域の先進国も含まれます。
新興国を含まない点が全世界株式との違いで、信託報酬は年率0.09889%です。全世界株式とS&P500の中間的な性格を持つ商品と言えます。
結局どれを選べばいいのか
結論から言えば、初心者から中級者まで、eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)1本で十分です。これは投資において重要な「入ってくるお金(リターン)」と「出ていくお金(コスト)」の引き算で考えると明確になります。
投資で資産を増やすとは、結局のところ「入ってくるリターン」から「出ていくコスト」を引いた差をプラスにすることです。ダイエットが摂取カロリーと消費カロリーの引き算であるのと同じ構造です。
全世界株式を選ぶ理由は3つあります。第一に、地域を分散することでリスクを下げられる点です。米国が不調でも他の地域が補う可能性があります。
第二に、どの国が今後成長するかを予測する必要がない点です。米国が今後も強いかは誰にも分かりません。全世界に投資しておけば、成長する地域が自動的に組み入れ比率を増やします。
第三に、信託報酬が最も低い点です。2026年時点で0.05775%は業界最低水準であり、長期で見るとこの差が大きく効いてきます。
それでも米国株式を選ぶべき人とは
全世界株式を推奨する一方で、米国株式(S&P500)にも合理性はあります。米国経済への信頼が揺るがない人、過去のリターン実績を重視する人には選択肢になります。
ただし注意すべきは、過去の実績が未来を保証しないという点です。米国が20世紀に圧倒的な成長を遂げたのは事実ですが、21世紀後半も同じとは限りません。
私の場合、最初は米国株式と全世界株式を半々で保有していましたが、管理の手間と明確な優位性が見えないため、現在は全世界株式に一本化しています。判断に迷うエネルギーを減らせたことも大きなメリットでした。
複数の商品を組み合わせるべきか
「全世界株式50%、米国株式50%」のように複数商品を組み合わせる人もいますが、初心者にはお勧めしません。理由はシンプルで、複雑にするほど続けにくくなるからです。
投資で重要なのは「最適な商品」ではなく「続けられる仕組み」です。複数商品を持つと、リバランス(配分の調整)が必要になり、その都度判断が求められます。判断が増えるほど、感情が入り込む余地が生まれます。
全世界株式1本なら、毎月決まった額を自動で積み立てるだけで終わります。「今月は米国株式を多めに買おうか」などと考える必要がなく、意志を使わずに続けられます。
これは投資に限らず、あらゆる習慣に共通する原則です。頑張って続けようとするのは特別な状態であり、いつか息切れします。本当に強いのは、意識せず自動でやれる状態を作ることです。
私が全世界株式1本に行き着くまで
正直に言うと、私も最初から全世界株式1本ではありませんでした。NISA口座を開設した直後は「もっと儲かる方法があるはず」と考え、色々な商品に手を出しました。
自動運転や人工知能といったテーマ型投資信託にも投資しました。「これから伸びる分野だ」と信じて購入しましたが、結果は芳しくありませんでした。テーマ型は信託報酬が高く、話題性がピークの時に買ってしまった面もあります。
さらに仮想通貨にも手を出し、保有していたコインの価値が一時数分の一まで下落する経験もしました。値動きが激しく、毎日チャートを見ては一喜一憂する日々が続きました。
結局、どれも全世界株式インデックスのリターンには及びませんでした。複雑な戦略や「これから伸びる分野」を狙うより、シンプルに世界経済全体に投資し続ける方が、長期では優れた結果を出すという結論に至りました。
この経験から学んだのは、投資で大切なのは「銘柄選び」ではなく「続けること」だという事実です。毎月淡々と積み立て、感情を挟まずに持ち続ける。それを仕組みとして自動化できれば、あとは時間が味方してくれます。
選んだ後にやるべきこと
eMAXIS Slim 全世界株式を選んだら、次にやるべきは積立設定です。証券口座で毎月の積立額を設定し、自動引き落としにします。
新NISAを利用する場合、2026年時点では年間360万円(月30万円)まで非課税で投資できます。ただし無理は禁物で、生活費を削ってまで投資する必要はありません。
私の場合、最初は月3万円から始めました。収入が増えるたびに少しずつ増額し、今では月10万円を積み立てています。最初から大きな額を設定して生活が苦しくなるより、無理なく続けられる額から始める方が長続きします。
設定したら、あとは放置です。毎日値動きをチェックする必要はありません。年に1回、資産額を確認する程度で十分です。
まとめ|シンプルな選択が長期では最強
eMAXIS Slimシリーズで迷ったら、全世界株式(オルカン)を選んでください。理由は、地域分散ができる、コストが最安、そして何より続けやすいからです。
投資は引き算です。入ってくるリターンから出ていくコストを引いた差が、あなたの資産増加額になります。複雑な戦略で一時的に大きく儲けようとするより、シンプルな方法で長く続ける方が、最終的な差は大きくなります。
5年後、10年後のあなたは、今日の選択に感謝しているはずです。全世界株式1本を毎月淡々と積み立て続けた結果、気づけば資産が大きく育っている。そんな未来を手に入れるために、今日できることは、自動積立の設定をすることだけです。
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※本記事は2026年6月時点の情報です。税制・制度・各種条件は変更される場合があるため、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

